先日漏水復旧した現場にて、抜管した際に更生工事(ライニング)した後が見受けられました。

更生工事(ライニング)とは?
今ある配管を生かし、きれいに管内を研磨洗浄したうえで特殊な樹脂を使用し、配管内をコーティングします(専門用語で「ライニング」といいます)。
このコーティングにより、既存の管は保護され、新たな錆の発生や汚れによる腐食を防ぎ配管の寿命を延命することが可能です。
こちらの青い部分がライニングした部分です。

今回は配管の継ぎ手のネジ切り部分からの漏水でした。

このようにうまく樹脂がつかない部分があるとそこから漏水に繋がるケースもあります。
他にも樹脂が付いていない部分が見受けられました。

更生工事以外に更新工事というものがあり、更新工事とは古くなった配管を取り外して廃棄し、代わりに新しい配管を取り付ける取り換え工事の事をいいます。
更新工事と更生工事のそれぞれのメリット・デメリット
更新工事のメリット
・配管を新品にするため耐久年数が長く、漏水のリスクが少なくなり、近年使用されているコーティング済みの配管では腐食による劣化も抑えられます。
更新工事のデメリット
・工事では壁に穴を開けたり建物を削って配管を取り外したりもするため、工事日数もかかり、騒音、振動、ほこりなどがどうしても発生してしまい費用が高くつくことが多く、建物形状によっては壁や天井に配管を露出させることになります。
更生工事のメリット
・更新工事に比べ短期間で施工できるうえ工事騒音が少なく、壁等の解体復旧の手間が少なく比較的費用が安くなります。
更生工事のデメリット
・配管の内側を削るため、老朽化が進み管の厚みが極端に薄くなっていたり、非常に大きな穴があちこちに空いてしまっていると、更生工事の対応ができません。
このため、老朽化が進みすぎると、選択肢が更新工事一択となってしまいます。
愛岐設備ではマンションの配管状況に合わせご提案させていただいております。
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